2007年10月18日

時速140キロ!

バッティングセンターの床がゆれる。

140キロのスピードでボールを投げるとマシーンの振動で床がゆれる。

マシーンもそれ位、力いっぱい投げている訳だ。

『ちょっと、140キロに挑戦して来い』

小学校5年生の息子に言った。

『えーっ、ほんとに行くのぉ?』

『ほんとだよ、どれ位早いか目で見て来い、バットを振らなくてもいいから目で見れるかどうか試してみぃ』

ものすごく早い、いつもは130キロのスピードだが水曜日だけ140キロになる。

私でさえ1、2球打てればいいもんだ。

まわりの目を気にしながらも息子はボックスに入って行った。

当然、まわりの目は『え〜打てるのぉ』『カッコつけんなよ』と思っているかも知れない。

それでも入って行った。

シュッ、バン

『おおぉ〜』

ぶったまげた顔をしている。

ボールがホップして来るのだ。

容赦なくマットにバンバン音をたてる。

『タイミング合わせられるか振ってみ』

最初はビビってとんでもなく振り遅れていた。

ぶざまな自分の姿にまわりの視線をちょっと気にしているようだ。

それでも、1球だけバットに当たった。

ボックスから出て来た息子に『練習するのに恥ずかしいことはないんだよ、まわりがどう思っていようが自分が練習しているんだから』

こんな球、打てる訳がない、ただ速さは慣れることができる。

そうすると100キロが遅く見える。

まわりの人は何をやっているんだと思うかも知れない。

『子供には無理だろ』と思っているはずだ。

こんなもの亀田親子に比べたら「へ」でもない。

スパルタでもなんでもない。

ただ、堂々と戦うことは教えないといけないが。



『バットに1球当てたじゃん!すごいぞ!当てるだけでもすごいぞ』

お世辞でもなく本当にすごいと思った。

逃げないだけでもすごいと思っていたから。

出来なくて恥ずかしいとかカッコ悪いとか考えていたら向上はまったくない。


しばらくして、息子が

『もう1回、行ってこうかな』と言ってきた。

『これだ!自分からやると言ったらしめたもんだ』

今度はタイミングも良くなって2球当たった。

バットがはじき返され前にはとばない。

『2球当たったよ!』

これが自信になっていけばいい。


うまくなりたいのにカッコをつけることはなにもない。

それだけ分かってくれれば十分だ。

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